「やらされるものはつまらない、覚えられない」-高橋先生が面白さを追求する理由-
「教えてる教科は全部好きですよ」
── 勉強が「やらされるもの」だった高校生が、「面白いものを伝える」教え手になるまで ──
立志塾 高橋先生インタビュー

担当教科は「全部好き」
── 現在、塾で教えている教科は何ですか?
国語、英語、社会です。細かく言うと、現代文と古典、英語、そして社会は地理、日本史、世界史ですね。
── その中で好きな科目はありますか?いわゆる「暗記モノ」ばかりで大変じゃないですか?
全部好きですよ。生徒に教える際に広がりを持たせるために、周辺知識を覚えるようにしていますが、楽しんでやっています。
「余談」の収集術
── 周辺知識などは、どうやって覚えているんですか?
塾講師を始めた当初は古典だけ教えていたんですが、その頃は文法や単語など必要最低限の勉強をした上で、大学でも古典コースを選びました。大学で聞く話が結構面白くて、それをそのまま授業で使ったりしましたね。面白いと思ったものを上手く伝えられると、より面白くなってくるじゃないですか。
大学で学ぶこと以外にも、インターネットで調べたり、大学の図書館に入って積極的に話の種として収集しました。元々本が好きだったので、読んだ本の中にたまたま出てきたストーリーなどを使うこともあります。
高校生時代と今の意識の変化
── 高校生の頃から、そんな風に色んなところから勉強していたんですか?
高校の時はあんまり勉強しなかったんですよ。勘で文章を読めるタイプの人間っているじゃないですか。それだったんです。英語は単語と長文だけやって、文法はやらないタイプでした。学校の宿題くらいはやるけど、受験勉強として文法書を買ってがっつりやることはなかったですね。単語帳もチャレンジしましたが、『ターゲット1900』は途中で飽きてしまいました。
── 社会はどんな勉強をしましたか?
私の受験科目は世界史と倫理で、世界史は赤シートで隠して1問1答を結構やっていました。でも高校時代の勉強で面白いと思ったことはあまりなかったですね。
── 当時と今で、明確に変えた勉強法はありますか?
勉強法というより意識ですね。当時は「やらされるもの」で、「つまらないものフィルター」がかかっていました。面白いものがあると言われても知らんがなという感じでした。でも教える立場になって、面白い部分を伝えられたら、10人中1人か2人は面白く感じてくれるんじゃないかと思って余談を収集しています。

「残りの8人くらいはどうするの?」という意地悪な問いには「そんなもん面白いと思ってもらえるまで投げ続けるしかないよ!」とどこまでも全力投球宣言。
暗記と「面白さ」の関係
── 生徒から「覚えられないから暗記方法を教えてほしい」と言われることはありませんか?
ありますね。まずは「今自分が何をどれだけやっているか」を聞きます。やっていないならとにかくやらないと始まりません。やっているのに覚えられないなら、短期的にバーっとやる方法や、長期的にやる方法など、何がハマるかは人によって違うのであれこれ提案します。
そのうえで、面白いものと面白くないものなら、面白い方が覚えやすいに決まっています。
覚えるということについて、「やらされるもの」「つまらないもの」から「自分でやるもの」「面白いもの」に変えられるアプローチを取るようにしています。
勉強方法で悩んでいる人へ
── 勉強方法について悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
色々な塾の体験授業を受けてみたり、新しい参考書を探してみたり、AIやYouTubeを見て模索するのも良いと思います。みんな失敗できないから絶対の正解を探しがちですが、100通り試した上で自分なりのやり方を見つけて欲しいです。