新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学習塾営業自粛の申し入れについて

この度のコロナウイルス感染拡大に伴い、学び処立志塾では、同じ松本市内にあります、ヒーローズ松本沢村校の和久井代表と連名で、4月9日、松本市内の学習塾に、不躾ながら下記の通り営業自粛についてのご提案のお手紙を差し上げました。

既に多くの学習塾の先生方から、賛同のお声を頂戴しております。ありがとうございます。

強調させて頂きたいのは、休校するから子どもたち思いの塾、休校しないから子どもたちの安全を無下にしている塾…ということではありません。

そのような判断が生じることは、私たちの本意ではありません。

前例のない事態に対しては、エビデンスに基づく正解もありません。それぞれの学習塾・予備校が、何が正しいのか、何が間違いなのかを悩みつつ、子どもたちの安全と学習面のケアに全力を尽くして取り組んでいることは疑いようがありません。

子どもたちの学習の滞りを心配するお声も承知しております。しかし、私たちは、学校がお休みの中、この1ヶ月近くの休校があったからと言って、学習進度に影響を及ぼす程度の学習指導はしていない、という自負があります。

必ず、学習の遅れを取り戻すことは可能です。

塾には資格や免許も要りません。また、松本市の学習塾には地域別の業界団体や組合組織などもありません。したがって、このような事態に対する対応は、各社に完全に委ねられているのが実情です。

しかし、子どもたちや保護者の皆様にとっては、「学習塾」という場所が、日常生活に深く入り込んでいる、社会インフラの一つです。

だからこそ、どこかが声をあげなくてはいけない、と考えた次第です。

なかなか力を合わせて…となりにくい業界ですが、この取り組みが、同じような他業種にも波及してくれたら何よりも嬉しいことです。

学校、保護者の皆様、地域の皆様、そして我々のような子どもたちと関わる全ての職業が、一丸となって子どもたちの安全を確保し、子どもたちの輝かしい未来をつくれることを願っています。

以下に、お手紙の全文を転載します。

【新型コロナウイルスの感染拡大に伴う教室運営自粛について】

突然のお手紙大変失礼いたします。
この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、各学習塾の先生方におかれましては、前例のない対応に苦慮されておられることと存じます。
ご存知の通り、松本市内の小中学校・高校は一斉休校となりました。
また、4月6日には、北九州市で個別指導学習塾の講師のコロナウイルス感染が判明しました。
こうした状況に加え、長野県内のコロナウイルス感染者も増加傾向にあり、我々松本地域の学習塾の動向も注目されているかと思います。
そこで、私共は4月13日(月)~5月6日(水)の期間、授業・自習対応共に、休校することを決定いたしました。
つきましては大変不躾ではありますが、松本地域の学習塾が足並みを揃えて教室運営を自粛し、この難局を乗り切ることを、ここにご提案申しあげます。
教室内の換気・消毒等が十分かどうかは容易に判断できるものではありません。また、経路不明の感染者も全国的に増加している中、何よりも子どもたちの安全を考えることが第一だという判断です。
また、学校が休校となり公共施設も閉館している中で、学習塾を開校する事によって行き場を失った子どもたちが集い、クラスター発生のリスクを増加させることはあってはならないと考えています。
平常、学習塾同士の横の繋がりは大変薄く、普段は「ライバル」と見られることもある我々が足並みをそろえる事が容易でないことは重々承知しております。
しかし、この地域に住み羽ばたいていく子どもたちの安全を第一に考えることは、教育機関としての我々の責務ではないでしょうか。
大変難しい判断ではありますが、是非とも多くの先生方にご賛同いただけますと幸いです。 

※私どもの休講詳細および対応策については、ホームページに記載しております。よろしければご覧ください。
また、オンラインでの生徒対応について、我々の持ちうる限りの情報は共有させて頂ければと存じます。
ご質問・ご意見・お叱り等、何かございましたら、何なりとご連絡を頂けましたら幸いです。

学び処立志塾 代表 綱野合亜人

ヒーローズ松本沢村校 代表 和久井悟