保護者の皆様へ

はじめまして。学び処立志塾代表の綱野と申します。
少しだけ、昔話にお付き合いください。

私は学生の頃から、子どもの人権問題に取り組んできました。
親に愛されたいと願いながら虐待を受ける子どもたち。
援助交際に走る子どもと、それを搾取する大人たち。自分自身や社会に絶望し、リストカットを繰り返す子どもたち。
様々な「特殊な事情を抱えた」子どもたちに出会ってきました。

その後、月日は流れ、塾講師という職に就いた時。中学生・高校生たちは様々な苦しみを抱えていました。
いくら頑張っても成績が伸びない。そして、恋や人間関係に悩み、誰にも言えずに心を閉ざす子どもたち。
未来に希望が持てない。それでも頑張っている自分を頭ごなしに否定する大人たち。
そして、私の質問に、彼らは口を揃えて言いました。

 

「自分自身に価値は感じない。」

 

それは、あの「特殊」な彼等と同じ答えでした。

人は自ら伸びようとする生き物です。
しかし、その芽を摘む要素が今の子どもたちの周りにあまりに多くあることも事実です。
塾講師であれ教員であれ、変わらぬ教育者であり、私たちは、子どもたちの一生に大きく関わりを持つ存在です。
それに甘んじる大人であってはならないのです。
それならば、自分には何ができるか。そう考えた末に出した結論が、「学び処立志塾」です。

私たちは、一介の学習塾です。
しかし、「必ず成績UPをお約束!」なんていうもっともらしい宣伝文句を申し上げるつもりは全くありません。
学習塾である以上、成績を上げ、結果を出すのは当然のことであり、私たちが誇るべきことではないからです。

 

勉強し、成績を上げることをゴールにするのではなく、
それを通じて子どもたち1人1人が何を思い、何を学び、何をつかめるか。
そして、その為に、私たちが塾講師として、大人として何を伝えることができるか。

塾講師は、資格や免許なく「先生」と呼ばれる唯一の職業です。
だからこそ、愚直に、誠実に。私たちは目の前の子どもたちと向き合い続け、子どもたちの笑顔と共に走り続けます。

 

学び処立志塾 代表
綱野合亜人